霊界通信機の原理と実験法~エジソンが製造可能といったその仕組みとは

本記事は、『恋は秘密のパスワード~コラム、おじいちゃんの霊界通信機のノート』より抜粋しました。

霊界通信機の原理について語る

 奏太のおじいちゃんはノートにどのようなことを書いていたのだろうか。それを少し覗(のぞ)いてみたいと思う。

 おじいちゃんは、24世紀では誰もが疑わない霊界の存在が、21世紀の前半において、摩訶不思議な世界のように思われていることに非常にショックを受けた。おじいちゃんは口で言ってもわからない科学者たちにギャフンと言わせようと、晩年になって霊界通信機を作ることにした。

 おじいちゃんはこう考えた。「目に見えるものしか信じないならば、目に見えない世界を目に見える形で証明しようではないか」と……。そこで霊界通信機の開発を行うこととした。

 おじいちゃんは霊界通信機が完成する前に他界してしまったが、おじいちゃんはエジソンと違い、すでに24世紀で霊界通信機の存在を当たり前のように知っている。その観点から霊界通信機の原理をノートに記述した。21世紀の世界において、霊界通信機の証明法を、おじいちゃんはこのノートに記載したのである。

【おじいちゃんのノート~霊界通信機の原理(抜粋)】

霊界通信機の開発には2段階のプロセスがある

 エジソンが生前、作ろうとした霊界通信機の製造方法を考えてみたい。
まず、霊界通信機とは何か。どういう機械なのか。それを考えてみよう。

 どうすれば霊界の人と会話ができるのだろうか。霊界の人は肉体がない。だから、いくら話しかけても私たちは聞こえない。だとすれば、肉体がなくとも通信できる手段が必要である。肉体がなくても通信できる手段に何があるのだろうか。ここで、テレパシーと言う通信方法に着目してみたい。

テレパシーとは「念」による会話

 テレパシーとは「念(ねん)」による会話である。霊人には地上の人に声は伝えられなくても、「念」は伝えられると考えられるからである。霊人の「念」をセンサーによって、キャッチして、翻訳できたならば、会話ができる可能性があるはずだ。

第1段階 念に感応するセンサー(物質)の存在とその開発方法

 故に、念に感応するセンサーの開発が第一段階になると考えられる。そうした霊や「念(ねん)」に感応する物質は、存在するのか。広い意味で考えれば、「念(ねん)」に感応する物質は存在する。

 スプーンが「念力」によって曲がった例は数多くある。よく言われる「ラップ現象」と言って、霊現象の起きるときに、叩(たた)くような音がすると言われている。また、金属の刃物の切れ味は「念」の感応を受けやすい。

 故に、必ずなんらかのセンサーは可能と思われる。例えば、「念力」によるスプーン曲げ実験を考えてみよう。
 もし、スプーンが曲がるほどの衝撃がスプーンにかかったとした場合、その衝撃波は、センサーによって捕らえることはできるはずだ。スプーンが曲がるほどの衝撃波を、センサーで捕らえられないとは考えられない。

 例えば脳波計のセンサーをスプーンに接続すれば、その衝撃波を「波長」「波形」として捕らえることができるはずだ。この延長線上で、普通の人の「念」に感応するセンサーを探すのだ。

 エジソンは100年以内に霊界通信機は可能であると説いている。どのような霊界通信機を作ったとしても、「念」に感応するセンサーは不可欠であるはずだ。つまり、なんらかの「念」、あるいは「霊波」に感応する物質は必ず存在するということだ。まったくそういう物質が地球上に存在しないならば、エジソンであっても作れないからである。
 だから、なんらかのセンサーとなる物質は、必ず存在する。

第2段階 センサーがキャッチした波動の翻訳方法

 仮に何らかの「念」に感応するセンサーができたとしよう。第2段階は、このセンサーがキャッチした「波動」をどう解読するかである。
では仮に、霊人からの「念」によるメッセージをキャッチできたとしよう。それは、脳波計の波形のような信号であったとする。ではこれを言葉に翻訳できるのだろうか。

 ここで「テレパシー通信機」を考えてみたい。霊人からの「念」をセンサーでキャッチできてもそれだけでは翻訳はできない。それだけでは、意思が伝わらないからだ。ではどうしたら、霊からの「波形」による信号を翻訳できるのか。

テレパシー通信機の作り方

 ここで、その「念」の翻訳のために、「テレパシー通信機」を作るのだ。先ず、生きている人の「念」に感応するセンサーができたと仮定する。それも、「念」の違いによって、波形、波長の変化が異なるだけの繊細なものと仮定する。

 まず、「はい」、「イエス」という「念」をテレパシー通信機のセンサーに向かって念じてみる。
その波長、波形が、何度やっても同じであれば、それを「はい」、「イエス」という意味の波長として、言語認識が可能である。次に複数の人に同じ実験をして、その波長が共通するかを細かく確認する。

 同じように今度は、「いいえ」、「ノー」という波長を登録する。こうやって、様々な言葉の意味の「念」を「波長」として翻訳するのである。こうして、「念」の波長の「データベース」を作り、「念波」を言葉に翻訳できる「テレパシー通信機」を作るのである。これはそれだけ、「念波」の微妙な解析ができれば十分可能なはずだ。

 霊人も、肉体人間も基本的に、「念」そのものは変わらないと考えられる。もし、人間の「念波」も、霊人の「念波」も同じ性質のものであれば、このテレパシー通信機での会話は可能なはずである。

 後は霊人の「念波」をキャッチできるほど、繊細なセンサーを開発すればよい。もちろん、データベース解析が進めば、それを、機械による音声で翻訳することもできる。
それは外国語の翻訳機と同じことだ。

 結局、どういう形の霊界通信機であったとしても、「念波」をキャッチする「センサー」が不可欠であり、それを翻訳するシステムも不可欠と思われる。
 このセンサーの開発と、「テレパシー通信機」が進化したもの、それが霊界通信機となるだろう。

(補足説明)

 現在、神経工学が発達し、腕の神経の電気信号を読み取り、なくなった腕のロボットを動かすほどのセンサーが開発されている。またアメリカでは、「脳インターフェース」と言って、脳からの信号に直接反応するコンピューターがすでに開発されている。


 現在、存在するセンサーや機器の中に、すでにそのまま使えるものもないとは限らない。新しいセンサーを開発する前に今ある、センサーを調べてみるのもよいだろう。


※本記事は、『恋は秘密のパスワード(下巻)』のコラムに記載されています。
『恋は秘密のパスワード』は、本物語の主人公の1人、安室奏太が霊界通信機の証明実験をするシーンから始まります。
物語の随所に、霊界通信機開発のための重要なヒントが多数書かれているのではとのコメントを頂いており、こちらにも抜粋することにしました。

純愛物語をベースにしておりますが、未来産業に強い関心のある方にもお勧めかもしれません。